昔からいわれていた青森ひばの効用は、青森県工業試験場が科学的に解明しました。
ひばのヤニ、つまりひば油に含まれるヒノキチオールという成分に、虫を寄せ付けない(忌避)効果があり、カビなどの雑菌の繁殖をおさえ、腐食にもつよいことが証明されました。
もともと、このヒノキチオールの抗菌性については、戦前から結核菌に対する抗菌性物質として研究されていたのですが、戦後のペニシリンなど抗生物質の登場により影をひそめてしまったもの。 |
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しかし抗生物質の副作用などの害がいわれるようになって再び注目を集めてきたのです。
最近では、ヒノキチオールの仲間、フェトンチッドの精神安定作用が森林浴として話題になりました。ヒバ油の香りがストレス緩和作用に効果があることも研究で確かめられています。
食物の鮮度保全の面での利用も研究されている将来へ期待のもてる成分なのです。
ひとに優しい天然の効果、健康な暮らしへの21世紀の発想ではないでしょうか。 |